新世界の街と共に生きる純喫茶タマイチ店主が語る「経営方針は人情」のお店とは
新世界の純喫茶タマイチ店主の東田さんに、新世界の街のお店ならでは、人情味を感じるお店のエピソードについてインタビューさせていただきました!
Q 他にも新世界の街に詳しい人が居たらぜひ、教えてもらいたいです。
ここで育った商店と言うか、 家族でやってきた人らはみんな深い物語を持っている人が多いですよ。タマイチをを紹介してくださった近藤会長も一緒に町おこしをずっとやってきています。
息子さんや、娘さんも含めてどんどんカフェや街が変わってきていてセンスがあって粋なことをしはるし、家族でどんどん、新世界の情報発信をしてくださって本当にすごいと思います。
他にも、いろんな新世界に詳しいお店さんとかもあるのでいろんな角度から紹介してもらえたら嬉しいです。
Q 前回のインタビューで経営方針は「人情を大切にする」ということでしたが、他にも新世界でそういうお店の実際にエピソードなどありますか?
「情」を大切にするのが、店の経営方針と言うと大袈裟やけど、
ほんまに文化として立ち飲み居酒屋、立ちぐいうどんを経営されている私の同級生がやっているんですが、そういう人らはお客さんから儲けようという感じはあんまりないんですよ。
ある程度は生活していくにはもちろん必要なんですが、お客さんの懐具合に応じた価格を常に意識して経営している。
立ち飲み屋平野屋さんは、飲み過ぎてるお客さんがいたら、逆にお客さんが怒られます。笑 説教の方が多いくらいじゃないですか。
お客さんは年金生活者が多く、その懐具合やったら分かるからこれくらいやったらうちで使えるやろ。という感じで値段を設定していて、それが当たり前のようにやっている。
いい人になろうとしてやっているよりも、自然とやっている。毎日、来てくれた方が嬉しい。 という感じでやっているみたいです。
Q 年金生活者の生活費を預かっている居酒屋もあるという話がありましたが、実際にどのくらいの方がいらっしゃるのですか?
昔のNHKの番組でやってたんですが、お客さんの年金の通帳を預かっている。
2ヶ月に1回、逆に通帳を渡されるそうです。
やっていることは、囲い込みで現代的なヤクザのピンハネと図式的には変わらないんですが、そこに「情」が入ると全然違うなぁ。
色々と発信をしてくれていいけどそういう風に「面白い」ところを分かってもらえたら本望です。
ほんまにずっと住んでるからこそ、言えるんですがええ街なので面白がって来てもらうだけじゃなく、街のやさしさや、情の部分に馴染んでくれて、次の常連さんになってくれたらありがたいです。
大阪の人に、もう一回、新世界の街に来てもらえたら嬉しいですね。
串カツ屋と、通天閣を回ってうちに来たお客さんからよく「おすすめの場所について」質問されるのですが、本当にいっぱいありすぎます。笑
その人の人となりとか、どういう好みなのかを聞かないと分からないので困ってしまうくらい案内できるところがあります。
(感想)
このインタビューを通して、新世界の深い部分を知ることができました。
新世界の街に住む人々には、この街独特の人情を感じる人たちがたくさんいます。それは、作品「じゃりン子チエ」で感じるような、昔の下町をリアルに体感できます。
新世界の魅力を知れば知るほどに、
1回や2回程度来ただけでは満足しては、勿体無い「味」を感じます。
まずは、通天閣や、串カツを回ってもらった後
一度、このブログで紹介しているようなお店に足を運んでみてください。
レトロでお洒落な空間と、人情を感じることができます。