トータルビューティアドバイザー「穂波みさ」さんのお仕事のこだわりとは?
奈良市内でトータルヒーリングサロン「neige felicite(ネージュ フェリシテ)」を主宰されながら、モデルや美容家として活動されている穂波みさ(ほなみ みさ)さん。
前回の記事では主にデザイナーとしてのこだわりについてインタビューしてきました。
この記事では現在のエステや、モデルのお仕事にも焦点を当てながらお仕事のこだわりについてより深掘りして質問していきます。
Q デザイナーやエステなどで共通しているこだわりはありますか?
ファブリック・コンテンツ。
(素材の中身)
素材の中身を通じて、綺麗になってもらいたい。
素材とは、生地も、カラダも、お肌も、食材も、すべて素材なんです。
そして、そのバランスを大事にする。
自分が独立してから、今までこのコンセプトは共通しているかもしれないです。
表現したいっていう原動力に、それにも繋がってると思います。
でも、それを、全てを仕事に絶対するぞってわけではないんです。
女性や恋愛や結婚で生活スタイルも変わっていく。
それに合わせて仕事だけをしていたらいいわけじゃなく、女性にとっての幸せって変わっていく。
そうやって追求していったらまた新しい原動力になるような人とか、ひらめきとかね。
何か努力して、開けていってるなみたいな感覚はあります。
インスタグラムとかでも自己満足みたいな感じで表現するのは好きなんです。
レイアウトしたり、世界がもっとシャープに見えるのか。
数秒だけの動画も作ったりします。
自分を表現することももちろんなんですが、
「人に美しくなって欲しい。」
って思いが強いかもしれないです。
ファッションデザイナーやっている時は、着る人が美しく、かっこよくなってもらいたい。
エステ美容家として活動している時は、お客さんが内面や肌も美しくなって欲しい。
Q ずっと本気でやっていたファッションデザイナーから、エステに転向されたときの思いは? 企業デザイナーもやってたけど、どちらかというと独立期間の方が長かったです。
独立している時は、何か良い生地が見つかるタイミングがあるかどうかで結構仕事が左右されてました。 それに、気分のモチベーションも影響がありましたね。
落ち込んでたら仕事にならないとかよくありました。
あとは、やっぱりお金の都合に振り回されたりとかなり大変でした。 若いときは何とか頑張ってきたけど、女性の場合はずっとクマとかあったらダメじゃないですか。
それなりにそのインディーズ時代ときは、そんな自分のブランド化のセレクトショップにとか
もう勢いに乗ってたので調子に乗って、広げてしまいました。
でも、広げてしまうとお仕事としてそれに応えないといけないので、どんどん忙しくなって追い込まれて行きました。
クライアントから
「次のテーマは?」 って言われたら、ショーを作り込んでるからなかなかすぐにできないけど、それでも捻り出して頑張っていました。 そんなふうにみんなたくさんいたんですけど、結局 みんなデザイナーが潰れていった時代なんですよ。。。 もちろん、成功されている方もいるし、多くの人が借金まみれになって潰れていきましたよ。 だから、今でも、第一線でされている高橋さんは本当に尊敬しています。
Q 実際に、崩壊して続けられなくなった時はどんな気持ちでしたか? 本当にバランスが崩れたんですよ。
経済と精神のバランスが崩れた時に、続けられなくなってしまいました。 クリエイターとして何かを生み出すことができなくなったりした。 今は、その自分のマイナス面を認めてやっていくことになった。 人間性についても年齢を重ねていくと正直にやっていった方がいいと思う。 自然体でいた方が、メンタルにも優しいし。
「人間らしさも魅力」と思ってお仕事するようにしています。 完璧すぎるものより、人間らしい方がいいって求められる場合もあるので、 今は、無理せずに自然体で発信しています。 かっこつけずに、今は、バランスを大事にしています。
エステのお仕事では、お客様のメンタルや気持ちに寄り添った施術ができるように心がけています。
Q 高橋さんのファッションショーなどお手伝いされていると聞きましたが、髙橋さんのデザインで好きな部分は?
私は、デザイナーとして表現するときにシャープさの中にも、女性らしい「柔らかさ」を表現することが多かったです。 髙橋さんのファッションは、モードの黒や白で、「伝統と革新」というテーマでデザインされています。 自分が髙橋さんのような世界観の表現は、自分でもやりたかったけど、やりきれなかったという部分もあるかもしれないです。 私達の時代は、モードの世界観でやり切っている人はたくさんいました。 でも、みんな続かなくてやっていない。 私も続かなかったうちの一人です。
高橋さんのデザインとの出会いは、韓国のファッションショーでした。 今の時代でもそれをずっとやっている。 内面は古風だけど、飛んでる表現もある。
単純にかっこいいですよね。
自分がやりたくて、やりきれなかったことを応援したい。
自分がもう一度、それをそれを表現しようと思ったら、体力的なところも無理。 Q やっぱりファッションショーって命がけ何ですか? 生きるか、死ぬか。 みんなが、ランチ行って、旅行行ったりしているときに、全てを仕事と服にかける。 命がけでやるのはもう体力がもたない。 今やれって言われたら、「無理ですね」(笑)。 でも、それを今でもやり続けている高橋さんは応援したいですね。
<感想>
インタビューを通じて、ずっと出てきたのはバランスという言葉でした。
デザインのバランス。
素材のバランス。
体のバランス。
メンタルのバランス。
モデルとしてのバランス。
いろんなイメージを表現されてこようとした時に、
バランスが整っている時が自然体で表現がよりできているという話でした。
「自然体でいた方が人間らしさが出る。」
これは、新世界の魅力と伝わるものがあります。
新世界のデザイナーである高橋さんとの共通点は、「自然体の人間らしさ」なのかもしれません。