新世界連合会の近藤会長が町おこしで大切にしている考え方
大西代表から町おこしの原点について質問させていただきましたが、現在の新世界連合会の会長である近藤会長に改めて、町おこしの考え方について質問しました。
町おこしをする上で大事にしている考え方はありますか?
元々の日常にあるアイスコーヒーを「レイコーあります」ってポスターを貼ったものが注目されたように。
町おこしって0から1にするんじゃないねん。
もともとあるものを見つける感性が大事やねん。
一言で言うと
「優れるな異なれ」
要するに、誰かの真似をしているだけだと、結局その人のレールについて行ってるだけであって、追い越されへんし、なんぼでも先がおるし、上がおるし。エンドレスなわけよな。
でも、一旦人のレールを降りて、「自分のレールに乗った時点で自分が一番ですよ」という考え方やねん。
みんな比較で考えてんねん。
「〇〇さんがこれをしてたから。」とか。
新世界の町おこしで生まれるオリジナル性は、「優れるな異なれ」から来てますか?
例えば町おこしするっていうのも、「隣の町は、こんなイベントやっとった。うちもできひんかな。」と思っておんなじようなことやる、それなんの町おこしにもならへんわけよ。
町おこしは、結局「この方法あるやん」っていう感性や発掘が大事。比較じゃないんよなこれは。
「これおもろいやん」でやるわけよ。
これやったら面白いとか、これやったらが人が喜ぶでとか、基準をそこにおくねん。
そいで独自性ができんねん。
それが、ジャンジャン横丁で町おこしをしていた大西さんがやったことかわからへんし、僕がやってきたことに非常に近いところがあるんや。
例えば、町のお祭りってやらされてるみたいな感じのもあった。
地元だけでやっとったら、町が衰退する一方やと。
伝統の夏祭りを続けていく継続させるにためには、
発展させて、注目されようにする。
そうすると、参加者も楽しくなる。
子供たちも新世界の夏祭りの太鼓を叩きたいとなる。
一度、その楽しさを知った女の子は、毎年、参加するようになったんよ。
地元の「独自の町おこし」がある。大切なことは、経済効果じゃない
動員数どうのこうのとか経済効果とかよく言われますよね?
それをしようと思ったら、1イベントだけやったら1回で終わってまうで。
1日に例えば1000人来ました。
1000人イベントしても1000人が町に散らばるだけで経済効果と言うのか?
それやったら経済効果なんて謳わんと町の魅力とか、何か行ってみたい気持ちを呼び起こすようなものをどんどん作っていく方が、町の魅力発信になるんちゃうかなと思う。
なんか気になるなぁ、じゃあ一回行ってみようとか。
two天閣みたいに、ここに行ったらこんな
こんな写真撮れるらしいでとか。
なんか気になるっていうので、じわじわとまた行ってみようかみたいな感じの町にしていく方が絶対長続きするし、お金かけんでええし、人もかけんでええし、
そこに経済効果とかそんな求めたらあかんねん。
参加した子っていうのはその町で参加したっていう新世界に対して「好印象」が残るやろ。
確かに私も新世界に何度も足を運ぶようになって変わりました。
「西成の近くで怖いってイメージあったけど、あれ思ったより、若い人も多いし、お店の人も優しい人ばっかりだと、また、別の人と行ってみよう」
そんな風に新世界の町って好印象を持ってくれた人が、自分から、一人一人に波及していくわけよ。
それが町おこしや。
地味やけど人の気持ちに残るものをとか、何か行ってみたいなという気分にさせるものとか。
イベントして無理やり集めるんが町おこしじゃないかな。
僕の考えがそこに行き着いてるな。
<インタビューを終えて>
今回のインタビューは、深すぎてまとめるのが難しかったです。
ただ、近藤会長も、大西代表も共通して言えるのは、みんな過去の町おこしを語ってくださる時が本当に楽しそうです。
町の魅力を共有したいという。その思いが、行動に変わっていると感じました。
「優れるな異なれ」は自分の中にもともとある良いもの、町がもとから持っている日常の中にある良いものや楽しいことを見つけること。
「町おこし」は、その良い部分や楽しいことを他の人と共有した体験が、思い出になっていくことだと。
新世界は、本当に素敵な町です。
来れば来るほど、知れば知るほどハマっていきます。
是非、新世界に来て「あなただけの思い出」を作ってみてください。