KurashiHistory

時空で語る新世界の魅力(奇跡を感じる新世界とは)

新世界市場 ピカスペース くまがいはるきさんインタビュー

新世界の街の新世界市場で、シーシャ屋とアートのコラボをしたお店を営み、「セルフ祭り」を始め様々な商店街の活性化プロジェクトを手がけて来られたくまがいはるきさんにインタビューさせていただきました。

 

 

Q 新世界に入ってきたきっかけは?

 

きっかけは東日本大震災ですね。

僕の場合は、東日本大震災は、当事者だった。

出身が、宮城県気仙沼市ってところで、震災のときは静岡の浜松で陶芸家やってて。震災後すぐに、陶芸の道を一旦中止して、宮城に帰りました。

 

宮城県警にあった宮城県沿岸パトロール隊っていうのがあって、11ヶ月間警県の仕事をしました。

 

Q この話を聞くと、何故、大阪、新世界と縁があるのか?と思ったのですが。

 

実は、震災の前から、大阪でアート系の団体を立ち上げる予定でした。

その時に集まった3人で話していたのが、面白くて

人道支援」が一つのテーマでした。

 

そこで、被災地NPOを立ち上げようとしたのですが、団体としての実績がなくて作れなかった。そのまま地元気仙沼で1年間、震災と向き合うことしました。

でも、震災で色々な思いを抱えてやっぱり、大阪で活動をしようとなりました。

 

それが、2012年3月ですね。

そこでセルフ祭りを始めたのですが、その時のセルフ祭りのきっかけがツムテンカクだったんです。

 

 

ツムテンカクは、新世界全体のプロジェクトでした。

 

詳しくはこちら

kurashi-net.hatenablog.com

 

ツムテンカクで、町全体を使ってイベントを開催していたのですがそのうちの新世界市場の演目の一部を担当してセルフ祭りを開催したのが、我々5人組のアート集団でした。

 




 

⇨セルフ祭りの詳しい情報はこちら

https://self-matsuri.wixsite.com/selfmain

やりすぎて、ツムテンカクや町の人からも怒られたんですが。(笑)

 

Q 普通、外から来た人がやりすぎたり、奇抜なことをやると町の人と衝突するようなことがあるとは思いますが、新世界の町の人とはどのような形で馴染んで行かれたのですか?

 

私たちのチームは、新世界市場に住み始めたのが2012年の5月からなのでセルフ祭りを6月にする前から新世界市場や周りを「掃除」をするようにしてたんです。



掃除だけじゃなくて、「片付け」を、10人、20人で単位で一気にやるので、人界作戦で少しは町を綺麗にする役に立てていたのではと思います。

 

セルフ祭りの後も、掃除だけじゃなくて商店街のお手伝いをするようにしました。

自分個人としても、手先が器用なので「あれを修理して欲しい」と言う話があれば率先してお手伝いするようにしました。

 

「彼らは、格好はおかしいけどようやってくれるわ」と徐々に新世界市場の人との間に信頼関係が生まれて行った思います。

 

Q セルフ祭り以外はどのような活動をされたのですか?

 

ここに来た時は、新世界市場の南側は、シャッター商店街で、一件しか開いてなかったです。

そこで行った町おこし活動がポスター展です。

 

2012年の11月に、元々広告業界にいた僕の友人が最初に始めました。

これが評価されて広告業界で大きな賞を取りました。

新世界の来場者数も増加にして、広告効果は1億円以上とも言われています。

デザイナーと、店主が密になって喋るので、その店主の裏側が出て魅力的なポスターが出来上がります。

 

店主としても、自分の顔がそこに出るので、この人こんな一面があるんやなってことがわかるので、ポスターの自体が、コミュニケーションツールになるんです。

 

店主側も嬉しいし、どんどんいろんなところで定着して行って、町おこしの一つのツールになって行政の目にも止まるようになって行きました。

 

新世界から始まったあと、文の里商店街、伊丹、女川、福井県と全国にポスター展に浸透して町おこしが全国に広がって行きました。

 

 

 

ツムテンカクをきっかけに始めたセルフ祭りを、毎月開催し、

ポスター展の後、ピカスペースとしてイベントスペースを営むようになりました。

ピカスペースは、日本全国の認知度になって、いろんな人が集って、いろんなことをやりました。

 

町おこしで、大きな効果があったのは夜市ですね。

週に2回の夜市が当たって、20店舗くらい世界各国の多国籍料理が集まって、うちの店の前も歩けないくらい人が来て盛り上がってました。

 

このスタイルで行こうと思ってた時にコロナが来て、開催がむずかしくて、イベントスペースをやめ、今は、シーシャ屋に変わりました。


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Q 今後、町おこしで考えられていることはありますか?

 

今、考えているのは屋台プロジェクト。

今までの経験をやってみてこのプロジェクトに行きつきました。

⇨詳しくはこちらの記事で

kurashi-net.hatenablog.com

 

新世界は、本当に面白い町です。

 

ぜひ、一度、体験して欲しいし、興味がある人は屋台プロジェクトに参加してもらえたら嬉しいです。

 

ピカスペース

営業時間:15:00~23:00

定休日 :水曜日、木曜日 

<ピカスペースInstagram

https://www.instagram.com/pikaspace/?hl=ja
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