新世界市場 ピカスペースくまがいはるきさんの11年の集大成『屋台にかける思い』
新世界の街の新世界市場で、シーシャ屋とアートのコラボをしたお店を営み、様々な商店街の活性化プロジェクトを手がけれたくまがいはるきさんにインタビュー!
「新世界市場屋台」への思いも語っていただきました!
Q 今まで、セルフ祭りやピカスペースなどでいろんなものを表現されて来られていますが、表現する上で大切にされていることはありますか?
現物合わせが多いかもです。
あとは、コーラジュ。
物でも人でも、そこにあるものを大事にするようにしています。
そのときに居合わせた人のコラージュとか、この人にこれやってもらったり。
例えば、芸術祭でオファーが来て、全く何も決めずに行って、1週間そこに滞在して制作する。
ざっくりしたイメージはあっても、テーマのようなものは決めずにその場所に行ってから決める。
あとは、そこでいろんな人に出会うので足りないものはそこにいる人に協力してもらったり、コラボしたりしています。
ピカスペースでも、そのような形で年間80回、10年間新しい人と何かイベントをやり続けています。結構、その場所で、その時にあるものを直感的に組み合わせてやってます。
最初5人で始めたものが、気がつけば1000人規模のイベントになることもあります。
Q 新世界で活動しながら感じられた思いはありますか?
私は、東日本大震災の時に、当事者になりましたが、震災を肯定している部分もあって、そのことが起こったことで外からいろんな人やモノが入ってきたことで『新陳代謝』が起きている部分もあります。
新世界も同じで、外から来た自分たちは、全く異質な文化ということで、「黒船」と同じだと思っています。
ずっと新世界で商売している人たちには、今までの歴史や思いがあると思います。
もしかしたら、僕らみたいなのが逆に外から入ってやっていった方が、新陳代謝が起きやすいん部分もあるんじゃないかなと。
今まで11年以上新世界で活動してきてセルフ祭りや、ポスター展やピカスペースでもたくさんいろんなことをやって一つの答えに行き着いたのが、新しく活動している
『新世界屋台市場』です。
一過性の年一回のイベントよりも、毎日稼働してる特殊なお店よりも。
もっともっとわかりやすいものにして、百人にひとりがピンと来るものではなくて、たくさんの人が受け入れやすい飲食店を屋台でやる。
これが、今の新世界市場に合ったことかと思っています。
衰退する商店街など、社会問題を解決するモデルケースになれば面白いと思っています。
住んでいる人たちがいていろんな事情でシャッターを開けられないから、前で屋台をさせてもらうというのが新しい形です。
Q 新世界の人たちは、町おこしをするときに「若手の意見を大事にする」と言う側面があったと聞きましたが、実際にそれを感じる時はありましたか?
そうですね。実際に、新世界市場は特にそうだったかもしれないです。
「なんでもええよ」って感じはありました。
だからこそ、セルフ祭りみたいな自由なお祭りができたのもあると思いますし、
セルフ祭りでやりすぎて怒られた時も
次はやるなって感じではなかったです。
そこは、人情的なものを感じますね。
ツムテンカクもそうですが、けど、全然違う部外者が入ってきて、
急に勢い出してやり始めても、受けいれてくれたところがある。
新世界は、本当に面白い町です。
ポスター展も、セルフ祭りも、今の屋台市場もこの新世界の人たちの懐の深さがあったからできた部分もあると思います。
元々、ジャリンコチエの文化的なもの、人情の文化というか、『磁場』のようなものがある。
そこに魅力があると思います。
新世界市場の屋台文化もじんわりじんわり、新しい文化が広がって行ったら面白いです。
たった100メートルくらいの新世界市場には、日本を変えるモデルケースになる可能性があると思います。
ぜひ、一度、体験して欲しいし、興味がある人は屋台プロジェクトに参加してもらえたら嬉しいです。
<インタビューを通じて>
くまがいはるきさんのピカスペースはとても居心地が良いです。
異空間で、どんな人でも受け入れる感じがあります。
新世界市場で、さまざまなアイデアや表現をされて来た人にしか出せない。
「面白さ」と「アート」を味あうことができます。
写真とシーシャの相性もとてつもなくいいので、それはまた、別の記事にご案内予定です。
是非、一度、ピカスペースを訪れてみてください。
ピカスペース
営業時間:15:00~23:00
<ピカスペースInstagram>
https://www.instagram.com/pikaspace/?hl=ja