通天閣のすぐ側で額縁専門店を営む三好店主に新世界の街の魅力についてインタビュー
通天閣のすぐ側で額縁専門店を営みながら感じる新世界の魅力を三好店主に教えていただきました!
Q 新世界はどんな街ですか?
日本橋もオタクだが、新世界もマニアック、西成もマニアックで、スリーマニアック。
新世界は、The大阪というところ。
通天閣来たらやっぱ飲みたい気持ちが入るらしい。フラッと来て通天閣を見あげたら、アルコールの郷愁を誘うみたいですよ。笑。
大手のチェーン店みたいのが、入ったりしてきてるけどな。まだ老舗の家族経営のところがあるから、家族の姿が見えてええんとちゃうかな。
東京タワーとかも登ったけど、通天閣からは、洗濯物が見えるという暮らし向きが分かるような街というのは、雰囲気が出てる。
私は個人的には新世界は、変わらないのも面白いと思っています。
新世界の周りは、梅田、難波、天王寺、京橋も物凄い発展するやろ。
そのなかで、変わらないのも逆におもろいやん!
維持するのも発展やし、なんかかえってええんとちゃうかなと思う。
流されて欲しくない。ここはもう独特のものがあるので、残しといて欲しい。
通天閣なんかはまた、再クローズアップされて、「二人っ子」などで有名になったら、
住民の人もイメージが上がった。
街に愛着がある人もかなり居るし。
酔っ払いが多くて、イメージ悪かったものからどんどん変わってよくなってきた。
新世界は、一つのブランドになっている。
若い人も増えてきて、もうおっちゃんおばちゃんの街ではない。
これからは、高校生とか更に年齢層が下がってくるかもしれない。
今まで、酔っ払いの悪いイメージがあったけどここまで変われたのは、
見直されたんじゃなくて、お客さんに発見された。
新世海援隊の人たちも、掃除しています。
こういう人たちが昔から町おこししてきたのが、大きい。
ライフワークみたいにされてずっと頑張って下さっている人がいる。
Q 今の世界の魅力を教えてください。
新世界の街の魅力は、「街に来る人にドラマがあること」なんです。
人生いろいろ失敗したり、恋愛で傷ついたり、事業で色々あったり、いろんなことを経験した人が飲み屋でその人たちが話をして、ある種勇気みたいなものが湧いてくる。
店の中だけでつながるんじゃなくて、仲間同士の繋がりのようなものが出てくる。
例えば、飲み屋とスナックで輪が出てきていく中で、悩みがあって聞いてもらってたりすると、勇気とかパワーを来た人が貰うそうやね。
ドラマと言うのは、5回離婚した人とか。
どっか有名な大学教授とか
人によってびっくりするような経験をお持ちの人がいる。
若い人が来ても、そういった人と仲良くなることでパワーや勇気を貰えたりすることがあるみたいですね。
あとは、新世界は、飲み屋とかに特化しているから、無いものが多いんよ。
他の大きな街には本当に何でもありますが、個性的で特化している店が多いのも新世界の魅力かもしれないですね。
<感想>
通天閣のすぐ側で長く新世界で商売をされてきたからこそ、見える街が変わらないことの魅力を伝えていただきました。
新世界は、街を営む店主の方々もとても個性的で魅力的な人ばかりですが、
街を訪れる人にも魅力やドラマがあること教えていただきました。
通天閣の側で、新世界に訪れる人たちのドラマを額縁や絵を通じて、ずっと見てこられていたような印象を受けました。
みなさん、新世界で一緒に飲みましょう!