上杉坂店店主に新世界の町おこしについてインタビュー
前回の記事で新世界は、思い出を作る町と教えていただいた上杉さんに町おこしについてお聞きしました。
新世界の町でおこしで今後どのようなことをしていく予定などありますか?
新世界の日常や文化を知ってもらうために
町の紹介ができたらいいと思ってます。
昔来た人も、この町のお客さんです。
昔来た人の積み重ねでこの町ができている。
遊びに来た人たちの「思い」が「大事」。
また来たいなと思える街になったら良いですよね。
新世界独特の雰囲気が好きでこの街に住んで商売したいなって人が増えるのは本当に良いと思います。
ただ、そのためには、新世界の独特の雰囲気を守っていかないと思います。
それを守るためにもどうしたらいいのかを我々も常に考えています。
前回のインタビューで、町に住んでいる人がいることを知った上で、町で遊んで欲しいと言いましたが、いきなりそれを伝えるのは難しいので、
大切なことは、日常の中にある新世界を知ってもらうことだと思います。
文化的な側面や色々な側面があるがいきなり全てを知ってもらうことはできない。
基本的に自分たちは住んでいてそれが日常だから、飾ったりはできない。
あるがままに話をするだけ。
今後は、外国人観光客ばかりではなく、日本人にもどんどん来てもらいたいです。
新世界で大きく盛り上がったツムテンカクというイベントもありますが、
よその町では、いきなりツムテンカクのようなことはできない。
西成のおっちゃんらのおかげで、新世界の人らが器が大きかったからできたと思います。
今まで町おこしで具体的にされたことはありますか?
町の人の歴史や、日常を知ってもらうことでいろんな角度から新世界の町を知ってもらうように努力しています。
たとえば、
「燃えるかき氷」を復活させる活動をしました。
燃えるかき氷とは、
Yahooでの検索ワードで1位になったこともあリマス。
2013年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」に登場する主人公が考案した「焼き氷」は、ドラマの中で「こんな珍しい氷は初めて!本当においしい」と大変人気となりました。
歴史を考えて当時の流行を含めたものを混ぜた。
100年前に新世界に存在したとされる「焼き氷」は「焼き氷」は、喫茶グリル「DEN・EN」で販売されています。
(写真提供:新世界情報ブログ)
(インタビューを通じて)
上杉さんと何度かお話しさせていただいて感じたことは、一貫してブレがありません。
記事に載せきれないくらい色んな人ことを教えてもらいましたが、
町おこしにしても、町の思い出にしても、どのようなテーマでも大切なことは、
「町は来てくれたお客さんが作り出すもの」だと。
だからこそ、「いい思い出」で帰って欲しいと、いつもお仰られます。
単純にたくさん人が来て、お店が売り上げを上がればいいというものではない。
上杉さんのおかげで町にとって大切なことを教えていただきました。