「味」がある人情の「匂い」がする新世界 老舗のたこ焼き「かんかん」店主インタビュー
創業22年(2001年創業)たこ焼き屋 かんかんさん
オーナーの田中さんにインタビューさせていただきました。
今回は、田中さんに新世界の街の良さについて語っていただきました。
Q かんかんさんが思っている、新世界の良さやこだわりはどういうところがありますか?
新世界は、治安が悪いというイメージがあったから、
代々心の中に皆さん持っておられた「怖い場所」という
街のイメージは変えていかなあかん。と思っています。
ただ、変えていきながら昔ながらの良さは持ち続けてたい。
オーナーさんが年をとってこられて、少しずつチェーンも増えてきています。
街が発展すること自体がいいんですが、
「味」がなぁ。。。って思います。
Q 「味」とは?
ほんまにジャりんこチエの世界ですね。
これはなんとなく思うんですが、「匂い」なんですよ。
そこで商売している人たちの優しさというか、醸し出す匂いのようなものがあります。
「味」はこの人の雰囲気の「匂い」かなぁ。
言い換えるなら、
見てたら、ほっとかれないといういっちょ噛みかな。
見てみぬふりをするというより、
せんでもいい「いっちょかみ」をする感じです。笑
自分が最初の3年軌道に乗るまで続けてこれたのも、
周りの方々が、「美味しいのは分かってるから頑張るんねんで」と言ってくれて
ずっと応援してくれたのが大きいです。
ほんまに皆さんのおかげです。
うち来たお客さんも「美味しいから紹介したってんねんで」と。
また、紹介してくれました。
細々とやり始めてたのを、皆さんの思いをいただいて頑張ってきた。
お客さんの口コミもありがたいし、周りからもあそこ行ったらいいよと紹介された。
Q 新世界の町で伝えたい魅力などありますか?
新世界ってどういうところって良く聞かれるんですが、
新世界は、いい意味で、「別世界」って言ってました。笑
いい街はどこも目指してはると思うけど、
なかなか、それを維持するのは大変。
通天閣を西成やと思ってる人も、いるんですよ。いまだに。
まず、西成の雰囲気とはちょっと違うですけどねぇ。
動物園以外は、西成区やと思ってはる人は今でも多いかもしれない。
今では、家族連れが来てくれるような街なんでぜひ、外国人だけでなく
大阪の人、日本の人みんなに新世界を知ってもらいたいです。
(感想)
新世界での初めてのたこ焼き屋「かんかん」さん。
有名店であるにも関わらず、気さくで優しい店主田中さん。
本当に素敵な方でした。
ここまで人気店になるまでずっと続けれてこれたのは、
「周りの人からの応援があったからや」と、即答で言い切る
田中さんからも、言葉にできない
人のやさしさの匂いを感じます。
これは、来た人にしか分からない「匂い」です。
優しさの匂いとともに、美味しいたこ焼きを味わってください!
たこ焼き屋かんかんさんのお店の歴史について詳しく知りたい方はこちらから
▶https://kurashi-net.hatenablog.com/entry/2023/06/13/173314