新世界の行列のできるお好み焼き屋 うさぎや にインタビュー
新世界で行列ができるお好み焼き屋「うさぎや」店主 松下さんに今までの歴史と行列ができる理由についてインタビューしました。
Q うさぎやは、いつから始められましたか?
創業は、昭和26年(1951年)で私のおばあちゃんの代から家族経営です。
私のおばあちゃんの妹がうさぎ年で、「うさぎや」という名前になりました。
2006年に、うちの母が手術をするため、私はサラリーマンでしたが、店を手伝うようになりました。
そのときは、お店の周りもさびれていて外国人のお客さんもほとんどいない状態でした。
2012年の100周年の時は、外国人の方も来られてましたが、少しずつ増えてるという感じでした。
Q 何かお店のサービス面で工夫をされたことはありますか?
お好み焼き出したら、僕らはすることがないので、
お客さんが写真を撮るのを見つけたら、すぐ行って「撮りますよ」と声をかけて
写真を撮りました。
まずは「喜んでもらおう」と思ってました。
うちの母親は、日本語でガンガン喋ってました。
外国語を分かっていないのに気持ちは伝わっているのか、お客さんも喜んでくれてました。
Q 看板メニュー「うそ焼き」はどうやってできたのですか?
2013年頃にできました。
焼きそばと焼うどんを一緒に焼いてるメニューです。
常連さんが焼きそばの中にうどんの玉も入れて欲しいと言われて作りました。
最初は裏メニューでしたが、「うそ焼き」を焼いてる横で1人でカウンターに来られてた別のお客さんがいて、焼きそばとうどんを焼いてるのを見て
「うどん」と「そば」で「うそ焼き」やなってボソッと、言われた。
「それ、ネーミングいいですね!」
と、お客様のアイデアから「うそ焼き」の名前が決まりました。
うそ焼きのチラシから、テレビの取材も受けるようになりました。
2023年3月にも読売新聞で取り上げられていました。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/CO056632/20230307-OYTAT50012/
Q 他にも人気が出るようなポイントはありますか?
2016年の店舗の改築も大きかったと思います。
改築前の建物は昭和33年築で、もうボロボロでした。
まだまだ、経営が順調という訳ではなかったのですが、意を決してお店を建て替えることになったんです。
2012年に結婚したときはまだ、奥さんもサラリーマンでしたが
「私も会社辞めてみせ手伝う」と言ってくれました。
うちの嫁は、英語、中国語、韓国語も話せるので助かってます。
2016年あたりからお客さんが増え出しました。
建て替え、目玉メニュー、色んな取材も受けて、奥さんも手伝ってくれている。
と、体制が整ったのが良かったと思います。
Q 現在、ピークタイム以外でも、行列ができて並んでることが多いですが、ここまでの行列になる理由はありますか?
はっきりわからないのですが、
どうやら「口コミ」のような感じがします。
ある時、南アフリカ共和国の人に教えてもらったんです。
世界の食べログみたいなんですかね?
南アフリカの方も口コミサイトを見て来てくれたみたいです。
韓国の人は、韓国の口コミサイト。
誰かが、豚平焼きが美味しかったと、誰かが書いてくれたときは、韓国の人はひたすら豚平焼きを頼むようになる。
絶対に、韓国の人が口コミサイトに書いてくれたと思います。
Q コロナ禍はどのような状態でしたか?
コロナ禍で、2020年は大赤字でした。
休業要請もあったし、営業自体できない時期もありました。
2021年の末あたりから、マシになって来ました。
外国のお客さんは少なかったんですが、日本人のお客さんが来てくれるようになってきました。
そこから、2023年に入って、日本人のお客さんも海外のお客さんも増えてきました。
それも相まって今の行列に繋がったのかと思います。
Q 今後の展望はありますか?
2025年の万博まではこの流れで頑張りたいと思います!
<インタビューを通じて>
新世界のお好み焼き屋「うさぎや」の行列のできる秘訣は、美味しいお好み焼きだけでなく「接客」から生まれる「口コミ」でした。
せっかく来たからには喜んでもらいたいとお客さんの写真を撮ったことが海外の口コミサイトでも話題になったということでした。
南アフリカからも「うさぎや」のお好み焼き屋が伝わっているのは本当にすごいことだと思います。
今後は、「アメリカ」などの海外に進出することも夢の一つとして語られていました。
美味しいお好み焼き「うさぎや」に是非、足を運んで見てください!
店名 | |
---|---|
ジャンル | お好み焼き |
予約・ お問い合わせ |
06-6641-3840 |
予約可否 |
予約可 |
住所 |